地域日本語どっとねっとシンポジウム

あらためて、地域日本語教育の「場づくり」を考える

本シンポジウムでは、地域日本語教育を、「日本語を教えること」中心に捉えるのではなく、「各地域の住民同士の日本語を介した場づくり」という観点から捉え直してみます。

日程:2023年6月10日(土)13時30分~16時30分
形式:対面と同時配信 ※対面参加の方のみ質疑応答に参加可能、配信は視聴のみ
場所:博多バスターミナル会議室 第7+第8ホール
定員:会場40名、配信視聴200名
参加費:無料

【基調講演】13:30~14:15

講師:神吉宇一(武蔵野大学グローバル学部准教授)
タイトル:「地域日本語教育の役割は,日本語を教えるだけじゃない」ってどういうこと?
日本は人口減少局面に入り,特に地方都市や特定の職業で人手不足が深刻になっています。そして,外国人の受け入れによって,それを補おうという動きが活発化しています。2019年の日本語教育の推進に関する法律以降,日本語教育に関する政策の整備が進んでいます。2022年11月には,文化審議会国語分科会から,地域における日本語教育が目指す目標としてCEFRのB1レベルが提示されました。
一方,地域における日本語教育では,日本語を教えることだけがその役割ではないという意識が多くの人に共有されつつあり,そのための活動の蓄積も進んでいます。そして,多くの地域日本語教室が,特定の教科書を教えるという方法から脱し,新たな取り組みを始めています。
そのような中,地域日本語教育に携わる人たちは,政府によるB1レベルという目標設定が,「教科書の日本語を教えるだけ」の地域日本語教育に後戻りするのではないかという不安や懸念を抱いています。
本講演では,日本語を教えるだけじゃないという先にある多様な選択肢をどのように考えればいいのかを,教育のあり方と政策のあり方からお話をします。

【トークセッション・質疑応答】14:20~16:30(途中休憩あり)

東京、愛媛、福岡で活動する3名の方々に、日ごろ行っている活動事例をご発表いただいた後、活動の背景にある思い、困難に感じていること、実現したいこれからなど意見を交わし合います。

モデレーター:深江新太郎

発表者:松尾慎(東京女子大学教授、VEC代表) 

松尾美恵子(福岡県古賀市/交流型日本語教室運営マネージャー)

宮田あゆみ(愛媛県松山市/にほんご町内会代表)

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お問い合わせ・申し込み先(担当:凡人社/坂井)

E-mail: ksakai@bonjinsha.co.jp 

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