【教材紹介】日本語ロジカルトレーニング

著:西隈俊哉(アルク)

「日本語の勉強はしっかりやっているんだけど、なかなか自分から話せるようにならない」というご相談をいただくことが多いです。その状況にもよりますが、だいたいはこんな感じです。
 ・テキストの勉強はしっかりやっている
 ・会話練習も問題なくできている
 ・自由な会話になると、あまり話さない
 ・意見が言えない

 ひょっとしたら、頭の中にある日本語の知識と、話したいことがうまくまとめられないからかもしれません。教科書を使って学習していると、教科書の中のことで精いっぱいで、自分のこと、身の回りのこと、自分の意見などをじっくり日本語で考える時間が取れていないことがあります。そんな時には、いったん教科書から離れて、今持っている日本語の知識の整理と、日本語でアウトプットするためのトレーニングをしてみるといいかもしれません。
 このテキストでは、ひとつの単語から連想することばを書き出してみたり、絵にタイトルをつけてその理由を書いて(言って)みるなど、自分の言葉で考えを伝えたりするトレーニングができます。正解が無いので、みんなで楽しみながら、意見を交わしながら取り組むことができますね。このような活動を組み込んでいくことで、「言いたいことが相手に伝わる」をかなえることができるようになります。学習者に取り組んでもらう前に、ぜひ私たちもやってみましょう。けっこう難しかったりして。
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