編:CINGA地域日本語実践研究会(松柏社)
日本語教室は「日本語と日本文化を教えるところ」という機能的に限定して捉えられてしまいがちですが、本書では、「他者とかかわりを持つことで自分を確認できる場所」「社会とつながるための安全基地」を居場所として日本語教室を捉えて、その考え方、実践例を紹介しています。 いっそ、「日本語教室」ではなく、「多言語・多文化教室」ではどうだろうかと、この本の終わりに問いかけています。居場所としてと考えるのなら、それもいいかもしれませんね。私たちも「日本語教室っていう名前はどうなんだろう」と議論したことがあります。良い言葉が見つからないまま今に至りますが、「共に生きる」「同じ市民」という目線でできる活動を、参加者も支援者も一緒に考えて作っていくことができたら、すてきな「居場所」になりそうです。 これから日本語教室を作ろうとしている方々、現在活動をしている方々、皆さんに読んでいただきたい一冊です。
・書籍の詳細はこちら ・書籍のご購入はこちら