著:深江新太郎(アルク)
「どのくらい日本語を勉強したいのか、ご本人もまだわかっていないんですが、何か良いテキストはありますか?」凡人社のお店でよく聞かれることです。学習者の皆さんの「本当はこうしたい」「こんなことがしてみたい」をかなえる手助けのきっかけに、このテキストを使ってみてはいかがでしょうか。
本書の〈はじめに〉にもありますが、学習者が日本語でうまくコミュニケーションできないがために一時的に失っている「そのひとの日常」を取り戻すためには、日本語学習を支援する方と一緒に、何がしたいのか、どのようにしたいのか、などを共有していくことはとても大事なことです。日本語に不慣れなために叶えられていない日常を取り戻すことで、日本語習得にもっと興味を持ったり、やりたいことが新たに生まれて、何のためにどのくらい日本語を勉強したいかが見えてくると思います。地域の日本語教室の活動では、こういったところから日本語学習支援を始めるのもいかもしれませんね。